インタビュー

設置が難しい場所こそ、MLPEは真価を発揮する!?

グローバルに太陽光ビジネスを拡大するだけでなく、HEMSやEVにも応用分野を広げているソーラーエッジテクノロジー。同社でアシスタントディレクター・テクニカルマーケティングを務める永沢氏は、MLPEを「太陽光発電普及の武器」と位置付ける。その理由とは?

太陽光から
HEMSやEVに分野を広げる

当社は2006年、イスラエルで設立しました。当時、既存の太陽光発電システムを調査すると、システムのミスマッチがあったり、 遠隔監視機能が弱かったり、安全性を高める余地がまだまだあったりと多くの限界が見えました。そこでこれらの限界を克服するために開発したのが、「DC最適化パワーコンディショナシステム」です。2009年に発表し、その翌年に量産品の出荷を始めました。

その後、2012年には、パワーオプティマイザでインターソーラーのアワードを獲得。2015年ナスダックにIPOし、最新技術であるHDウェーブテクノロジーを搭載したパワーコンディショナを発売しました。2016年には、ストアエッジというバッテリーを含むシステムとHEMSを発売。2017年には太陽光市場が急速に成長しているインドで事務所を開き、アメリカではEVチャージャーを発売するなど、グローバルに太陽光ビジネスを拡大するとともに、HEMS、EVへと応用分野を広げてきました。

ソーラーエッジパワーコンディショナシステムの世界累計出荷量は、2017年末時点で約6・7GW です。全世界で販売は好調で日本でも着実に売上を伸ばしています。特に昨年は、売上や利益などを含めた財務内容で記録的な年となりました。

日本では10年以上前から、アジア各国の拠点として活動しており、2015年に日本市場へ本格参入するため、日本法人を設立しました。

標準化するMLPE
太陽光普及の武器に

日本は成熟したPV市場であり、MLPEの価値をすぐに理解していただけるでしょう。なぜなら、同じく成熟した欧米ではすでに理解を得ているからです。

今、世界でMLPEは標準になりつつあります。安全性に対する要求が強くなっていることが理由の1つです。それに対して当社 の製品は完全に適合しています。 また、販売店、EPC、オーナーなどバリューチェーン全てに対してメリットがあります。発量が上がるためオーナーにとっては投資効率が上がり、同じ敷地にモジュールをより多く設置できるため販売店は売上げを増やすことができます。また、施工店にとっては安全性が高く、O&Mが効率的になります。

モジュールの理想的な発電量に対する実際の発電量の比率を示す「パフォーマンスレシオ」(PR)という指標があります。これを確認するためには通常、日射計が必要になります。当社のシステムでは、その代わりに気象衛星の情報を基にPRを低コストで計測できるオプションを追加しました。

日本市場では今後、単相、三相のパワコンとオプティマイザでのシェア拡大が目標です。今は産業用が中心ですが、今後は住宅用にも参入するプランがあります。また、オムロンと高圧向けの販売契約を締結しました。それも拡販の大きな力になるでしょう。

日本は平坦な土地が少なく、FIT以降は特に太陽光発電に適した土地が減少しています。また、今後は住宅や工場・倉庫など を含めた建物の屋根が重要な市場となるでしょう。難しい場所になるほど、MLPEは有利になっていきますし、太陽光発電を普及する大きな武器になります。

DATA

ソーラーエッジテクノロジージャパン株式会社
アシスタントディレクター・ テクニカルマーケティング

永沢健氏

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